【エ女王杯】デニム想定外も心配無用
「エリザベス女王杯・G1」(10日、京都)
見栄えは悪くとも“心配無用”だ。デニムアンドルビーは6日、栗東CWの3頭併せで2番手から発進。当初の予定はラスト併入。だが同じくエリザベス女王杯に出走する最後方にいたオールザットジャズ(5歳オープン)に、1馬身半も先着を許す想定外の結果となった。ただ、先行するキャトルフィーユ(4歳1600万下)には2馬身先着を決め、5F66秒6‐38秒0‐12秒3で最終リハは終了した。
「(オールザットジャズに騎乗した)バルザローナにうまく指示が伝わらなかった。併入して、ゴールを過ぎてから抜け出すように言ったんだけど」と角居師は苦笑い。望む形にはならなかったが、焦りの色は見られない。「もうできているからこれで十分」と改めて仕上がりに不安なしを強調した。
秋華賞は内回りを意識して早めの仕掛けで4着。厳しい競馬を強いられた。「外を回った分、脚を使う競馬になった。それに3角から押っつけぱなし」と振り返る。じっくり構えることが可能な外回りなら、当然違う走りが期待できる。「今回のコース形態はいい」と巻き返しを誓う。
「人気になりながらも勝てていない。何とかしたい」。オークス(3着)、秋華賞とも1番人気。3歳世代で最強と評されていたディープインパクト産駒が、真の女王を決する一戦で反撃に出る。