【武蔵野S】イジゲン連覇へさらに進化

 「武蔵野S・G3」(10日、東京)

 降りしきる雨のなかで芦毛の馬体が躍動した。連覇を目指すイジゲンは7日、美浦Wで3頭併せ。エルマンボ(3歳500万下)、キングレオポルド(6歳オープン)を追走し4角で最内に潜り込む。鞍上の手はピクリとも動くことなく2頭に並びかけ、十分な手応えのままフィニッシュした。

 時計は4F52秒5‐37秒8‐12秒6。「本数を乗って、先週もしっかりやっているから力を出せる状態。馬体増はほぼ成長分。古馬らしくなりました」と橋本助手。充実の4歳馬は9カ月間のブランクを感じさせず、順調ぶりをアピールした。

 昨年の武蔵野Sは出遅れて離れた最後方を追走する厳しい展開ながらも、直線で古馬勢をごぼう抜き。まさしく“異次元の脚”を披露し、観客のため息を大歓声へと変えた。出遅れ癖を解消できないまま迎えたその後のG1・2戦は屈辱の2桁着順が続いたが、明るい兆しは十分にある。

 「きのう(6日)もゲート練習をやったけど、何の問題もありませんでした。東京のダート1600メートルはベストの条件だし、結果は出せると思います」と橋本助手。中間はゲート内に数十分ほどロープで縛りつけて我慢をさせる調教も再三施してきた。英国の名手ムーアに導かれ、さらなる進化を見せつける。

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