【エ女王杯】欧州の新星がジャズ手応え

 「エリザベス女王杯・G1」(10日、京都)

 “欧州競馬界の新星”の手腕に注目だ。先週から短期免許を取得し初来日したミカエル・バルザローナ騎手(22)=フランス=が、オールザットジャズで虎視眈々(たんたん)と一発を狙っている。最終追い切り後は「調教駆けする馬らしく、いい反応をしていた」と笑顔。大一番に向けて上々の手応えをアピールした。

 ここで、ざっとバルザローナの略歴を追ってみよう。名門A・ファーブル厩舎からデビューし、11年には弱冠19歳にして英ダービージョッキーに。12年にはUAEのモハメド殿下率いるゴドルフィンと契約を交わし、モンテロッソでドバイワールドCを優勝。主戦場をイギリスに移してからも勢いは止まらず、数々のビッグレースを制した。今年からはゴドルフィンの主戦に昇格、実績を重ね意気揚々と極東の地にやって来たというわけだ。

 イギリスにおける今年の戦績は358戦74勝で、勝率は驚異の20%超え。来日スタート週は1勝のみに終わり、本人もさぞかし不本意だったに違いない。「京都は馬場が硬く、ペースが速くて特殊。イギリスとは違うから難しいが、体で覚えるしかない」。日曜京都の芝レースでは意欲的に先行策を実践する姿が目立った。コース攻略に向け、着実に照準を合わせてきている。

 「(本番での)作戦はこれから考えたい」。昨年、見せ場十分の5着に食い込んだ5歳馬を、絶妙な手綱さばきで主役の座に押し上げてみせる。

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