【京王杯2歳S】レジェンド一気V
「京王杯2歳S・G2」(9日、東京)
鮮やかな重賞奪取劇だった。強気に連闘策で挑んだ5番人気カラダレジェンドが、正攻法の競馬でライバルを一蹴した。新馬勝ちから連闘での重賞Vは、84年のグレード制導入後では04年小倉2歳Sのコスモヴァレンチ以来となる。
「2歳のこの時期の連闘はどうかと思っていたけど、使うからには勝ちに行く競馬をしようと思って乗りました」と田辺。その気持ちがパートナーにも伝わった。2番手につけると、逃げたマイネルディアベルを残り200メートルで難なくとらえて抜け出す。「よく走ってくれましたね」。自身にとっても先週のアルテミスS(マーブルカテドラル)に続く2週連続重賞V。満足そうに余韻に浸った。
3月に開業したばかりの尾形和師は、重賞初挑戦で即Vの快挙。「(ゴール前は)声が出ました」と初々しい笑みを浮かべる。「田辺には10月頃、京王杯(の騎乗を)をあけておいてと伝えていたんです。新馬をあっさり勝つようなら、と」。今回の連闘策は、実はデビュー前から温めていたものだった。
「さすがに連闘したので状態を見てから」と次走については明言しなかったが、朝日杯FS(12月15日・中山)の有力候補になったことは間違いない。