【エ女王杯】ヴィルシーナ無敵

 「エリザベス女王杯・G1」(10日、京都) 

 ヴィクトリアマイル創設後、その覇者がエリザベス女王杯を制した例はこれまでにない。春が1600メートルなのに対し、秋は2200メートル。一番の障壁は距離の違いだろう。

 だが、今年のヴィルシーナには、むしろ2200メートルが向く。「1600メートルは短いと思っていた」と友道師。当初から秋の女王決定戦こそが最大のターゲット、今回は負けられない気持ちで挑む。

 土曜朝の最終調整は栗東の角馬場で脚慣らし。指揮官は「前走より体重は絞れると思う。秋華賞の後だった去年よりも状態はいいよ」と納得の笑みを浮かべた。当日の雨予報にも「(重馬場だった)去年もよく踏ん張ってくれたからね。むしろ時計が速過ぎるより、降ってくれた方がいいかも」と前向きに話した。

 未対戦の3歳馬にも「ジェンティルドンナと対戦してきた馬だからね」と胸を張る。経験値では一枚も二枚も上で、牝馬重賞では7戦7連対と抜群の安定感。春に続いて、秋も頂点に君臨する。

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