【マイルCS】シャーク本格化
「マイルCS・G1」(17日、京都)
扉を開くための鍵は、もう手の中にある。昨年のマイルCSは、不利もあって0秒4差6着。そして今春の安田記念(3着)では、他馬にぶつけられながら0秒1差まで詰め寄った。着実に力を蓄え、視界に捕らえたマイル王の座へ。ダノンシャークにとってG1タイトルは、もうすぐそこまでやってきている。
秋初戦の京成杯AHを2着にまとめ、続く富士Sを快勝。前哨戦を制して、G1への距離をまた一歩縮めた。「変わらずいい感じです。2度使ってここまで順調にきていますよ」。前走後も順調そのもの。前回減っていた体も戻り、スケジュール通りに調整を重ねてきた、と大久保龍師は目を細める。
昨年6月のエプソムC(2着)以来のコンビ復活となる福永は、1週前追い切りに騎乗し「素質は感じていましたが、完全に本格化しましたね」と手応えをつかんだ。
昨年のマイルCSから6戦連続してマイル戦に出走。「大人っぽくなって、余計なところに力を使わなくなりました。精神面でも古馬らしくなってきましたね」。指揮官のぶれない姿勢が、本格化への道しるべとなった。ビッグタイトルを今年こそ‐。マイルを知り尽くしたシャークが、いよいよ頂点を極める。