【東スポ杯2歳S】アラジン期待膨らむ

 「東スポ杯2歳S・G3」(16日、東京)

 ディープインパクト産駒の良血馬サトノアラジンが、満を持してデビュー2戦目を迎える。3カ月ぶりの実戦で重賞初挑戦となるが、丹念に乗り込まれ、仕上がりは良好だ。兼武助手も12日、「ひと追いごとに気合が乗ってきたし、先週の動きも良かったですからね」とトーンは高い。

 初戦が圧巻だった。序盤は中団で脚をためると、直線は一瞬で抜け出し、ゴール前では流したほど。それでいて、2着馬に3馬身半差をつけるのだから、その性能の高さは疑いようがない。「デビュー前も水準以上の動きは見せていたが、大型馬特有のトモの緩さがあった。それでいてあのパフォーマンスですから」と舌を巻く。

 エリザベス女王杯で2着に入ったラキシスの全弟という血統背景からも、今後に期待は膨らむばかりだ。「まだこれから成長していく馬。本当に楽しみ」。過去5年の勝ち馬のうち、4頭がのちにG1馬となった出世レースを制し、クラシックへの扉を開く。

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