「マイルＣＳ・Ｇ１」（１７日、京都）

　攻め駆けする馬にしては案外な動きだった。グランプリボスは１３日、ジャパンＣ出走予定のアンコイルド（４歳オープン）と併せ馬。後方から追い掛けて並びかけたのは残り２００メートル。ただ、そこからが伸びない。抵抗する相手に差し返され、最後は半馬身の後れを取った。

　４Ｆ５３秒４‐４０秒１‐１４秒４の時計に矢作師も渋い表情。「この馬場だし、しまいの時計がかかるのは想定内。相手がアンコイルドだから差せないよ」。前走後、少しダメージがあったため、針をしたが、まだ復調途上だという。「反動というか疲れが出た。上がっているところ。このひと追いでどれだけ上がるか」と説明した。

　騎乗したルメールも「ズブい面があった」と首をかしげた。ＮＨＫマイルＣや阪神Ｃ２着など、叩き３走目に好走実績はあるが、陣営のトーンは最後まで上がらなかった。