【マイルCS】パテック連覇へ万全
「マイルCS・G1」(17日、京都)
さすがはG1ホースという動きを見せた。06‐07年のダイワメジャー以来、史上6頭目の連覇達成に挑むサダムパテックは和田を背に13日、一番時計をたたき出した7日の1週前追い切りと同様に栗東坂路へ登場。ラスト3F標識から加速すると、最後まで脚色は乱れず4F52秒3‐38秒2‐12秒9をマークした。
西園師は「しっかり仕上がっている」とうなずく。休み明けの前走・スワンSはメンバー最速のラスト3F33秒6の末脚で3着まで押し上げた。「春はどうも運がなかったが、前走のレースぶりは良かった。幸いダメージもない。V2へのハードルを乗り越えたい」と力強く言い切った。
和田の感触も申し分ない。「久々で動きがもたついていた前走よりも状態はいい。斤量も1キロ減。いいスタートさえ切れれば昨年同様のパフォーマンスを…」と胸を張る。最大の長所は?との問いに「ジリジリといい脚を長く使うところ。しぶとい」と即答。「僕に似ているかな」と言ってニヤッと笑った。馬群を恐れず、狭いスペースでも突っ込んでくる“根性派”のコンビに不発はなさそうだ。