【マイルCS】ルメールがボス導く
「マイルCS・G1」(17日、京都)
秋のマイル王決定戦は5人の外国人ジョッキーが騎乗。世界の名手は目下、4年連続で馬券に絡んでいる。05年にはペリエ(ハットトリック)、ルメール(ダイワメジャー)でワンツーも決めており、目が離せない。
マイルCSは外国人騎手の騎乗馬が4年連続で3着以内に入っている。ルメールは一昨年、サプレザに騎乗し3着。今年はグランプリボスとのコンビで挑む。
2週連続で追い切りに騎乗して感触を確かめた。1週前追いでは「エキサイトしていた。口向きに難しさがある」と感想を漏らし、今週の追い切りでは「ズブい面があった。このひと追いでどれだけ良くなるか」と慎重な言葉でジャッジした。昨年のこのレースは首差の2着。「最後の脚が良かった」。ゴール前で猛追する姿は目に焼きついている。
JRAG1で4勝を挙げるルメールだが、マイルCSは〈0216〉とタイトル奪取は果たせていない。05年のダイワメジャーでは鼻差の2着惜敗。「少しの差だったから。悔しい」と渋い表情をのぞかせ「今年、勝てればいいね」と力を込める。
G12勝馬のグランプリボスは朝日杯FSをM・デムーロで、NHKマイルCをウィリアムズで制している。「2人の外国人ジョッキーでG1を勝っているので、それにあやかりたい」。鮮やかな手綱さばきで復権へリードする。