【東スポ杯2歳S】ボニータ重賞初制覇
「東スポ杯2歳S・G3」(16日、東京)
過去10年の勝ち馬からG1馬5頭が誕生している出世レースを制したのは、2番人気のイスラボニータだった。勝ち時計1分45秒9は堂々の2歳レコード。クラシック候補が関東から誕生した。
道中は内ラチ沿いの3番手を追走。「競馬を覚えてきた分、前半は行きたがっていた」と、蛯名がなだめながら進んだ。直線では前が壁になり追い出しを我慢する場面もあったが、「相手が抜け出してからでも間に合う」とこのレース4勝目となった百戦錬磨の名手に焦りはなかった。満を持して追い出すと、最後は抵抗する2着馬を力でねじ伏せた。
この勝利で16世代連続の重賞Vとなったフジキセキ産駒だが、まだクラシックには縁がない。「非常にフットワークがいい馬。(距離延長は)やってみなければ分からないが、素質があるのは証明できたから」と主戦は来春を見据える。栗田博師も「根性があるし本当に偉い馬。放牧へ出してリフレッシュします。始動戦は未定ですが、ボクはレースに向けてきっちり仕上げるだけ」とうなずいた。
関西の評判馬たちを撃破し、東京は3戦3勝に。皐月賞、そしてダービーへ‐。頂点をにらみ、先頭を走り続ける。