【JC】ドゥーナデン日本の馬場OK
「ジャパンカップ・G1」(24日、東京)
外国馬3頭の大将格はこの馬だ。11年豪メルボルンC、同年香港ヴァーズ、12年豪コーフィールドCとG1計3勝を誇るドゥーナデン。遠征競馬で圧倒的な強さを誇る7歳馬が、虎視たんたんと05年アルカセット以来の外国馬によるジャパンC制覇を狙っている。
今年は6戦未勝利だが、戦歴は濃い。6月に英コロネーションCでセントニコラスアビーの2着、仏サンクルー大賞でノヴェリストの2着と世界の一線級を相手に好走。また、3月のドバイシーマクラシックではジェンティルドンナ(2着)から2馬身半差の4着に入っており、日本最強牝馬とも差のない勝負を展開した。
2走前のフォワ賞は道悪が影響し、オルフェーヴル(1着)に6馬身差の8着。硬い芝で差し脚を生かすレーススタイルだけに、条件が不向きだった。「メルボルンC(11着)はトップハンデで、シメノン(4着)と5キロ差あった」とブラム厩務員は斤量差も敗因のひとつに挙げた。
来日後の調整はとにかく意欲的だ。13日に到着し、18日には白井ダートで3F50秒0‐13秒4をマーク。19日には東京競馬場へ旅立つ前にもうひと追い。同3F38秒4‐11秒3をたたき出した。さすがは遠征競馬のプロフェッショナル。涼しげな表情、落ち着き払った姿に「状態の良さを感じさせる内容です」と出来に太鼓判を押す。
細めのつなぎにシャープな馬体。動きも実に機敏で、日本の馬場への適性を感じさせる。有馬記念に予備登録を行ったことから、遠征の“本気度”がうかがい知れる。「メルボルンやドバイの芝もこなしており、初めて走る日本の馬場も問題ない。速いタイムでの決着は望むところ」。軽く見ていると痛い目に遭いそうだ。