【JC】ゴールド須貝師巻き返しに自信

 「ジャパンカップ・G1」(24日、東京)

 芦毛の怪物が戦闘モードへ突入した。秋初戦敗退からの失地回復を目指すゴールドシップは東京への輸送を翌日に控えた22日朝、栗東坂路でラスト1F15秒4を記録。気合を乗せて駆け上がる姿を見守った須貝師は、ニヤリと笑みを浮かべた。

 「完全にスイッチが入ったね。想定通りに馬は仕上がりました」と胸を張る。「ガツンと行きそうだから、行き脚もつくんじゃないかな」と、弱点であるスタート後の位置取りも不安視していない。

 単勝1・2倍と断然の1番人気に推された前走の京都大賞典はまさかの5着。春の天皇賞も同1・3倍で5着に敗れるなど、今年は安定感を欠いている。だが勝つ時は強烈。阪神大賞典と宝塚記念では、ライバルに有無をも言わせない圧倒的な力と存在感を誇示した。本来の強さを発揮できれば、打倒ジェンティルドンナはそれほど難しいことではない。

 「いかにリズム良く走れるか。ゴールドシップと一緒に内田(博)君が楽しんで走ってくれればそれでいいんじゃないかな。おのずと結果もついてくるだろうしね」と期待を寄せたトレーナー。気持ちさえ乗って集中して走れれば、G1・4勝馬は鮮やかに復活劇を演じてくれるはずだ。

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