【京阪杯】アースソニック重賞初V
「京阪杯・G3」(23日、京都)
逃げ粘る2着馬をゴール前でねじ伏せるように首差で差し切り、7番人気アースソニックが重賞初制覇を決めた。
2番手を追走し、直線に入るとM・デムーロのステッキ連打に反応。鞍上は「掛かったけど途中からリラックスさせられた。賢い馬」と流ちょうな日本語で答え、「日曜も全力を尽くしたい」とエイシンフラッシュで参戦するジャパンCに向けて自らを鼓舞した。
中竹師にとっては5度目の重賞Vだが、これまでとはひと味違う美酒となった。「半端なくうれしい。15歳からかわいがってもらっている馬主さんだから格別」。騎手時代、最後の勝利が前田幸治オーナーの馬(98年2月28日阪神2R=リベルタ)だった。その縁に感謝して目尻を下げた。
出世レースを制した。2年前の勝ち馬ロードカナロアはその後、最強スプリンターに躍進。昨年の勝ち馬ハクサンムーンは今年のサマースプリント王者に輝いた。「春よりも実が入って成長が見られるからね。来年の高松宮記念(3月30日・中京)が大目標」。勝ち時計の1分7秒5はレースレコード。伸び盛りの4歳馬がさらなる高みを目指す。