「ジャパンＣダート・Ｇ１」（１２月１日、阪神）

　勢いは止まらない。ホッコータルマエがＪＲＡ・Ｇ１初制覇を目指す。相良助手は「こちらが思った通りの調教ができている。上り調子です」と仕上がりの良さを口にした。

　今年の充実ぶりには目を見張るものがある。かしわ記念、帝王賞、そしてＪＢＣクラシックと交流Ｇ１・３勝を達成。「一戦一戦が糧。競馬が何よりのいい調教になっていますね」。詰めの甘さを露呈していたのはもう過去の話だ。決め脚だけでなく、後続を突き放すスピードも兼備している。「昨年（のＪＣダート＝３着）もあれだけ走れたし、体がしっかりとしたらすごい馬になると思っていました」。雪辱に向けて態勢は整った。

　１週前追い切りは栗東坂路を馬なりで上がり、４Ｆ５４秒０‐３８秒９‐１３秒３。気負いのないフットワークで駆け上がった。「ここを秋の最大目標に定めてきたので」と仕上げ人は意気込む。来春のドバイ遠征も見据え、まずは国内ダート界を制圧してみせる。