【JCダート】クリソライト一発あるぞ
「ジャパンCダート・G1」(12月1日、阪神)
3歳馬のクリソライトが一発逆転を狙っている。前走のJBCクラシックでは休み明けに加えて、引っ掛かってしまい、全く力を出し切れなかったが、敗因が明確なだけに巻き返しは可能。出来上昇と斤量の恩恵を生かして一発を狙う。
3歳王者の存在を忘れてもらっては困る。ジャパンダートダービーの覇者クリソライトが、古馬撃破へ闘志を燃やしている。
休み明けの前走JBCクラシックは5着。担当の平井助手は「初めての古馬相手でしたからね。超スローの展開で引っ掛かってしまい、レースにならなかった。あんなに負ける馬ではないですよ」と度外視する。
一度使ったことで気配は一変。本来の馬体を取り戻している。「脂肪が落ちていますし、前走とは見た目が全然違いますよ」と力強い。さらに「春と比べても背丈が高くなっている」と成長も実感している。
今回、有利な点がある。本来の3歳馬の1800メートル戦における定量は11月までは55キロ、12月からは56キロ。だが、今週は開催初日である30日時点での斤量が適用されるため、55キロで出られる。これまで3歳馬Vは東京で行われていた時に3度(01年クロフネ、05年カネヒキリ、06年アロンダイト)あるが、いずれも11月開催で斤量は55キロだった。
「今回のメンバーならスローにはならないでしょうし、引っ掛かることはないと思います。もともとレースが上手な馬。ここでいいところを見せてほしい」。7年ぶり、4度目の3歳馬Vへ。クリソライトが新鋭王者としての意地を示す。