【JCダート】ベルシャ能力全開

 「JCダート・G1」(12月1日、阪神)

 ベルシャザールが27日、栗東坂路で真骨頂の切れ味を見せつけた。前方には密集した馬群。そこを内へ外へと巧妙に避けながら、4F53秒7‐39秒2‐12秒9をマーク。多くの馬が駆け上がった直後の荒れた馬場状態を考えると上々の時計だ。松田国師も「順調にうまくいきましたよ」と、メガネの奥の眼光を穏やかに光らせた。

 ノド鳴り、骨折、脚部不安と、次々と襲いかかる病魔と戦ってきた3年余りの競走生活。全てを克服してきたが「とにかく壊さないように」というのが師の最大のテーマになっている。一方、540キロ級の超巨体を太らせたり、緩めたりすると駄目になる。「走り過ぎを抑えることに留意しつつ、ここまできましたよ」と努力と工夫が報われて満足そうだ。

 約1年2カ月ぶりに復帰してダート路線を歩むと(3)(1)(2)(1)(1)着。前走の武蔵野Sで重賞初制覇を成し遂げた。砂の新星として挑むG1。「(01年)ダービー5着のクロフネでこのレースを勝っています。(11年)ダービー3着のベルシャザールは資質も素質も高い器ですから」と野望を隠せない。前走に引き続きコンビを組むルメールも「ストロングホース! グッドパワー!」と連呼。頂点が見えている。

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