【JCダート】ミーチュー阪神は好相性

 「ジャパンCダート・G1」(12月1日、阪神)

 この秋一番の仕上がりだ。ナイスミーチューは28日、小牧を背に栗東坂路で力強い脚さばきを披露した。単走でテンから勢い良く駆け上がると、道中も手綱をしごかれて気を抜かさない。前夜の雨が残るタフな馬場コンディションだったが、脚色は最後まで衰えることなく、4F52秒9‐39秒1‐13秒2を刻んだ。

 主戦は「いいですね。53秒を切ってきたしね。上等でしょう」と納得の表情を浮かべる。橋口師も「朝一番(のきれいな馬場)だったしね。ただ、しっかりと乗り込んできているし、力の出せる状態にあります」と力を込める。

 JCダートは来年からチャンピオンズCと名称を改め、中京で実施されるため、阪神で行われるのは今年が最後。この舞台では12年のシリウスS勝ちを含む〈4・1・1・3〉と好相性を誇っており、指揮官、鞍上ともに「阪神はいい」と口をそろえる。直線の坂で前が止まるところを、力強い末脚で強襲。G1馬9頭を含む強敵が相手だが、自らのスタイルを崩すつもりはない。

 馬自身は2年連続の参戦だが、小牧は昨年11月4日の京都で本馬場入場時に落馬して左腓骨を骨折。その影響で騎乗できなかった。「去年はケガをしていたから。今年の締めくくりやと思って頑張りたいですね」。こん身の騎乗で勝負に出る。

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