【JCダート】アワーズ連覇へ馬体回復
「ジャパンCダート・G1」(12月1日、阪神)
連覇を狙うニホンピロアワーズが、ようやく本来の姿を取り戻してきた。29日朝は角馬場で入念に体をほぐし、栗東Bへ。馬に活気があり、力強い脚さばきが好気配を伝える。大橋師は「追い切り後も変わりなく来ているよ。3週続けて(酒井)学を乗せて、もう体は出来上がっている」と言い切った。
28日に事前発表された馬体重は追い切り前の計測とはいえ、前走比プラス22キロの554キロ。ここまで戻すのには、相当な苦労があった。9月末の帰厩時には、30キロ以上も体を減らしていた。約1カ月は普通キャンターのみの調整で、馬体の回復に全力を注いだ。酒井は「この馬のことを知り尽くしている先生や担当の方が短い期間で体を戻してくれた。そのおかげでビッシリと追い切りができた」と感謝を口にする。
昨年と同じ(7)枠(14)番に、鞍上は「先行力があるし、スムーズな競馬がしたいと思っていた。外枠は好都合」と力を込める。久々でいきなりのG1参戦と臨戦過程は厳しいが「連覇の権利があるのはこの馬だけ。先週、ジェンティルドンナが達成したし、それに続く偉業を。今アワーズが出せる力を発揮できる騎乗をして、結果として連覇となれば」と前を向く。常識を打ち破る走りで、快挙に挑む。