【金鯱賞】ミロティック重賞初挑戦V

 「金鯱賞・G2」(30日、中京)

 カレンミロティックが重賞初挑戦で圧倒的な強さを披露した。主導権を握ったメイショウナルトを見る形で2番手を追走。4角で並び掛け、直線に入り早々と先頭に立つと、後続の追撃を難なく振り切った。勝ち時計の1分59秒6はコースレコードタイ。4カ月ぶりの実戦だったが、池添は「返し馬がとてもいい感じでしたから、仕上がったと感じました。イメージ通りでしたし、本当によく頑張ってくれました」と会心の勝利に笑みを浮かべた。

 暮れのグランプリのキップを手にして、平田師も納得の表情だ。事前にオーナーサイドと話し合い、今回「勝てば有馬記念(22日・中山)」と決めていたが、思い描いた通りの結果となった。「軽い馬場でペースも良く、力を発揮できる条件がそろっていましたが、この馬自身がピークを迎えつつあることも確かだと思います」。調教助手時代に担当するダイユウサクで91年の有馬記念を射止めた指揮官は、夢舞台へと思いをはせた。

 昨年は金鯱賞を制したオーシャンブルーがグランプリでは2着。今年も最終予選を突破したミロティックが、胸を張って中山へと向かう。

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