【ステイヤーズS】デスペラード完勝

 「ステイヤーズS・G2」(30日、中山)

 師走中山の名物マラソン重賞を制したのは、1番人気のデスペラードだった。縦長の展開のなかで、慌てず焦らず中団でじっくりと脚をためる。直線半ばで横山典がゴーサインを出すと、矢のような伸びで一気に先頭へ。最後は3馬身半突き抜ける完勝だった。

 前走のアルゼンチン共和国杯(6着)に続き2度目のコンビとなった鞍上は「馬とケンカをしないで競馬をすることだけを考えて乗った。きょうはうまくコンタクトができたよ。最後はまだ余力があった」とパートナーの走りを称賛した。

 10度目の重賞挑戦でうれしい初V。芝の長距離戦に的を絞った昨年末から頭角を現し、今年3月の阪神大賞典でゴールドシップの2着に入るなど、着実に力をつけてきた。

 この後のローテが気になるところだが、横山典は「自分は有馬記念(22日・中山)に騎乗馬がいない」と猛プッシュ。安達師も「オーナーと相談して決めたい」と参戦に前向きだ。“ならず者”(馬名の和訳)が暮れのグランプリに殴り込みをかける。

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