【阪神JF】強さも速さもフォーエバー
「阪神JF・G1」(8日、阪神)
フォーエバーモアはデビューから無傷の2連勝中で、競馬センスの良さは一級品。阪神競馬場への長距離輸送さえうまくクリアできれば戴冠も夢ではない。迎え撃つ関西馬では、ファンタジーS2着のモズハツコイが、虎視たんたんと上位を狙う。
2歳牝馬らしからぬ競馬センスの持ち主だ。フォーエバーモアは8月の新馬戦は4角3番手から、10月のサフラン賞は同7番手から、見事な差し切り勝ちを決めた。
鹿戸師は「前走は1400メートルで距離が短いと思っていたが、落ち着いてうまく立ち回ってくれた。まじめなところがセールスポイントだね」と評価している。調整も順調そのもので「さらに調子を上げている」と笑顔で話す。
1週前追い切りは、アールデュラン(4歳500万下)と併せ馬。美浦Wで終始馬なりのまま併入した。手綱を取った蛯名は「とてもいい動きだった。ここでいい競馬ができれば来年が楽しみになってくる」と大きな期待を寄せる。
今回、初めて阪神競馬場へ輸送となるが、指揮官は特に心配していない。「新馬戦で新潟に輸送したが、大丈夫だった。それにこの中間もちょっとずつ成長しているからね」。カイバ食いも細くならないタイプだと胸を張る。
メンバーは一気に強くなるが、潜在能力と出来の良さではヒケを取らない。「阪神コースも合いそう。自分の競馬ができれば」。素質豊かなネオユニヴァース産駒が2歳女王を目指す。