池添弟・学助手、夢は兄弟でG1制覇
JRAは5日、平成26年度の新規調教師試験合格者を発表した。池添師の息子で、池添の弟にあたる池添学助手(33)=栗東・池添=を含む、美浦から2人、栗東から4人の計6人が難関を突破した。
真っすぐな瞳は、新たな目標を見据えていた。池添学助手は1次4度、2次3度の挑戦で合格。「生まれ育った環境がトレセンで、物心がついたときからここで就職すると思っていた。騎手は体が大きくて諦めたが、中学3年の時からいつかは調教師に、と思っていました」。父が兼雄調教師、兄が謙一騎手という競馬一家。それは必然だった。
兄の影響もあり、小学5年生で乗馬を開始。なみはや国体や全日本学生選手権などで優勝し、五輪の強化指定選手になるなど輝かしい実績を誇る。「従業員の技術向上を第一にやりたい。活躍した馬もいずれは引退しますが、技術があれば安定して成績を残せると思う」と目標を語る。
兄が「弟の管理馬でG1を勝つという、新しい夢ができた。心からおめでとう」と祝福すれば、弟も「兄に乗ってもらえたらうれしい」と笑顔。自身や兄弟の夢の実現に向けて歩み出す。