【阪神JF】カテドラル東の意地見せる
「阪神JF・G1」(8日、阪神)
偉大な父と姿をダブらせる。マーブルカテドラルを眺めながら、上原師は目尻を下げた。「いいところを受け継いでいるよね」。自身が管理したG1・5勝馬ダイワメジャーの子で大舞台に挑むのは初めて。感慨深さが全身を包み込む。
マイル~2000メートルで大活躍した父は、闘争心をうまく競走成績へ転換させた。「丈夫で前向きなところが似ているんだ。牝馬だから体はそれほど大きくないけど、ケイコ駆けする点も同じ」と分析する。大きな故障をせずに現役を終えた父同様、こちらもタフネスぶりを発揮。「中間は追い切りを消化しながら体が増えている。万全です」と力強くうなずいた。
“連敗ストッパー”としての期待もかかる。ヴィクトリアマイルから数えて、関東馬はJRA・G1を過去ワーストタイとなる13連敗中。不名誉な記録の更新に王手がかかっている。今回も関西には新潟2歳Sを圧勝したハープスターなど逸材がズラリと並ぶ。
それでも気後れはない。「新潟2歳Sでは5着に負けたけど、当時よりウチの馬も成長している」と反撃へ闘志を燃やす。父は関西圏のマイルCSを06、07年に連覇。娘も東の意地を見せる。