【阪神JF】マジックに鞍上手応えあり
「阪神JF・G1」(8日、阪神)
レースを使いながら増えている馬体重が目下の充実ぶりを示している。関東の“秘密兵器”マジックタイムは6日の朝、美浦坂路を1F18~19秒台のキャンターで軽快に1本駆け上がった。順調な仕上がりを告げた姿に中川師も思わず表情を緩める。
「変にテンションも上がっていないし、いい状態。成長期なのでまだ上積みもある。輸送競馬にも実績があるだけに、相手は強くなるけど楽しみですね」
福島でデビュー(2着)し、新潟で2連勝を飾った。前走のきんもくせい特別はスタートで出遅れる不利がありながら、ラスト3F33秒8の末脚で直線一気の強襲V。3戦連続でメンバー最速上がりをマークしているように、決め脚の有無が問われやすい阪神外回りのマイル戦という舞台は望むところだろう。
枠順は【4】枠(7)番に決まった。コンビを初結成する後藤は「あまり注文のつかない馬。極端に内とか外でなければいい。全く問題はないです」とうなずく。2週連続で追い切りの手綱を取り、能力の高さも感じ取っている。
「ホウライアキコが大外枠なら(前々へ)行くまで脚を使うだろうし、そのままスローペースには落とせないでしょう。ハープスターと走るのが楽しみです」。早くも本番のイメージがわいてきた様子の鞍上は、手応えありの表情を浮かべた。