【阪神JF】ハープ悔し…ハナ差2着
「阪神JF・G1」(8日、阪神)
先に抜け出していたフォーエバーモアとレッドリヴェール。ハープスターはその間に生まれたスペースを目掛けて懸命に脚を伸ばす。ゴールまであとわずか。川田はありったけの力を振り絞り、パートーナーを鼓舞し続けた。3頭による息詰まるデッドヒート。だが、女神はほほ笑まなかった。写真判定の結果、鼻差の2着に敗れた。
「3カ月半ぶりのレースでよく頑張ってくれたと思いますが、着差が着差だけに非常に申し訳なく思っています」。引き揚げてきた川田は、悔しさを胸にしまい、敗れた責任を全て背負い込んだ。4コーナーを14番手でカーブ。直線は馬場の中央に進路を取った。上がりタイムはメンバー中最速タイの33秒6。強さは十二分に示した。だが、望んでいた結果と現実は、重ならなかった。
松田博師は「外を回って負けたのであれば、納得がいくのですが…」と唇をかんだ。2歳女王には、残念ながらなれなかった。ただ、決して輝きを失ったわけではない。胸を張って来春の大舞台へ向かう。