【朝日杯FS】フルブルーム 切替自在
「朝日杯FS・G1」(15日、中山)
調整方法を手の内に入れた。ウインフルブルームは前走の千両賞を好時計でV。2着馬に3馬身の差をつけて逃げ切った。「予想以上に強かった。1週前追い切りでジョッキーに“重い”と言われたけど、意識的に調教を軽くしたんだ。調教ではパワーをためるイメージで」と宮本師は説明する。テンションを上げ過ぎないよう。調教は“オフ”に、レースでは“オン”と、切り替えができるようにサポートしたことが功を奏した。
ここまで3戦2勝。唯一、2着に敗れた2戦目の敗因は明白だ。「普通のハミに戻したら追いづらくなった」。余裕の手応えで直線に向いたが、追い出すと内にもたれてまともに追えなかった。リングバミに戻した前走は前述した通りの完勝。一戦ごとに陣営の手応えは増している。
デビューから2戦は1800メートルだったが、1F短縮の前走もアッサリとクリア。「1F詰めたことがいい方へ出ている。前走でも立ち上がった馬を見てピリピリしていたけど、好発を切っているから」。持ち前のゲートセンスとスピードを武器にG1でも押し切ってみせる。