【愛知杯】ブライド大波乱の重賞初V
「愛知杯・G3」(14日、中京)
年の瀬のラスト中京で、驚がくの特大配当が飛び出した。今年のJRA重賞で最高払戻金となる3連単471万2080円という大波乱の立役者となったのは、12番人気のフーラブライド。50キロの軽ハンデを味方に、格上挑戦ながら3連勝で重賞初Vを飾った。
「こんなこともあるんだね。具合も良かったし、ハンデも軽かったからどこまでやれるかなと思っていたが…。びっくりしたよ」と当事者の木原師も目を丸くする。中団で脚をためると、直線では馬場の中央を真一文字に貫いての差し切りV。してやったりの酒井は、右手をスタンドに向けて大きく突き出した。
「有力馬と同じポジションから運べたし、斤量差があるから、ここなら大丈夫だと思っていました。芝に変わって3連勝。ガッチリとはまってきた感じですね」と殊勲のジョッキーが笑顔を見せれば、トレーナーも「競馬を覚えてきて、しっかり差せるようになってきた。これからが楽しみだね」とご満悦だ。状態次第だが、次走は年明けの中山金杯(1月5日・中山)を予定。師走から正月へ。勢いに乗るブライドが、年をまたいでも快走を続ける。