【ラジオN杯】シャルナ重賞初V狙う
「ラジオNIKKEI杯2歳S・G3」(21日、阪神)
ディープインパクトの異父弟モンドシャルナが、注目の2戦目を迎える。AKB48の小嶋陽菜が命名したことでも注目を集める好素材。良血馬らしいセンスあふれる走りで新馬戦を快勝してみせた。スター性は十分。身体能力の高さを発揮し、無傷の2連勝&重賞初Vを狙う。
注目の新馬戦。パドックに登場したモンドシャルナのシルエットは、446キロと小ぶりながらも、全体的に丸みを帯びていた。父ネオユニヴァースよりのコロンとした形。それでいてバネの利いた力強い歩様は、幾多の名馬を送り出してきた母系から受け継いだものだろう。
8枠10番から発進すると、出脚はひと息。だが、二の脚で中団やや後方に取り付き、外めで前に壁のない状況下でもすんなりと折り合った。前半5F63秒8というスローペースを我慢して、3~4角でスパート。鞍上のゴーサインに俊敏に反応し、逃げたグロリアスカフェ(2着)をゴール前できっちりととらえた。
上がり3F34秒2はメンバー最速。角居師は「ゲート(練習)はあまりやっていなかったので。でも、そこからは上手に競馬をしてくれましたね。やはり血統馬。いい内容でした」とレースセンスの良さを高く評価した。
その後は、滋賀県のノーザンファームしがらきへ。英気を養い、2戦目に備えた。「体は膨らんできたが、その分、ぽっちゃりに。成長分でしょうね。帰厩後はしっかりと乗り込み、いい感じできていますよ」と指揮官。短期間での成長が、この血統特有のすごさだ。
角居厩舎は09年ヴィクトワールピサ、12年エピファネイアで制している。「大事なレース。これからどういうステップを踏むかがここで見えてくる。来春につながる競馬をしてほしいね」。勝利をつかみ、未来への扉を開く。