【ラジオN杯】アラジン完全無欠リハ
「ラジオNIKKEI杯2歳S・G3」(21日、阪神)
近5年の優勝馬のうち3頭が翌年のクラシックを制している出世レースの追い切りが18日、東西トレセンで行われた。サトノアラジンは栗東CWの3頭併せで力強く最先着。東スポ杯2歳S5着からの巻き返しへ態勢は万全だ。
上積みは絶大だ。サトノアラジンの最終リハは美浦から戸崎圭が駆けつけ、栗東CWで3頭併せ。先行するクラージュドール(3歳1000万下)、ヴァンクウィッシュ(2歳500万下)を最後方から追走した。馬なりで並びかけると直線は最内へ。鞍上が手綱をしごくと、1完歩ごとに加速し、6F84秒4‐39秒8‐12秒3で前者に半馬身、後者に1馬身先着した。
戸崎圭は「追い切りに初めて乗せてもらったが、いい雰囲気でした」と好感触をつかむ。池江師も「相変わらずいい。ゆったりしたフォームだけど、そこそこ時計が出ているし、ひと叩きした効果がある。体も引き締まってきましたね」と上昇ぶりを感じ取っている。
前走は単勝1・8倍の1番人気に応えられなかったが、一度の敗戦で指揮官の評価が揺らぐことはない。「生まれ持った雰囲気、運動能力の高さ、賢さは、名馬のそれ」と絶賛する。戸崎圭は「現時点ではスパッと切れるというより、長くいい脚を使うタイプ。ただ、気性や体つきも若い。まだまだ変わっていきそう」と資質の高さを肌で感じている。
08年ロジユニヴァース、09年ヴィクトワールピサ、12年エピファネイアと近5年の覇者のうち3頭がクラシックを制覇。「前走は僕が大外を回すミスをした。ここで結果を出さないといけないし、出せる馬。僕が邪魔をしないようにしたい」と鞍上。出世レースでリベンジを果たし、飛躍の階段を駆け上がる。