【有馬記念】バリアシオン堂々一番時計
「有馬記念・G1」(22日、中山)
ウインバリアシオンは18日、勝利への執念を感じさせるハードトレを敢行した。
たとえ、脚元に屈腱(けん)炎という爆弾を抱えていようが、容赦はしない。雨水をたっぷり含んだタフな栗東CW。10馬身近く先行する2頭にノメることなく猛チャージ。直線では余力を残して3馬身突き放した。
6F78秒3‐38秒6‐13秒0はこの日の一番時計。「ちょっと速くなったなあ」と松永昌師は苦笑しつつ「しまい(の手応え)は楽だったんで、これでもいいんじゃないかな」と及第点を与え、うなずいた。手綱を取った岩田は「力をつけて、乗りやすくなってます」と感心しきりだ。
長期休養明けの前走(金鯱賞)は3着。「休み明けとしては最高の内容。叩いた上積みは大きい」と指揮官。屈腱炎を乗り越えたハーツクライ産駒が初のG1獲りを目指す。