【有馬記念】ラクティ鋭伸!魅せた進化
「有馬記念・G1」(22日、中山)
大番狂わせの最有力候補はこの馬か。アドマイヤラクティが18日、一見、変哲もない単走追いの中で、確かな進化をアピールしてみせた。
栗東CWの6Fからゆっくり行きだすと、5Fから1F15秒程度にペースを上げて直線へ。四肢が小気味よく伸縮し、一気にスピードを増す。直線半ばでゴーサインを出されたが、耳は前方を向いたまま。余裕で走っている証拠だ。ラスト1F11秒8の鋭いフィニッシュでも、まだまだお釣りがあった。
梅田智師は「単走でしまい強めという指示。左回りは向正面でハミを取って行く。これまで右回りはズブさをみせていたが、かなりスムーズになった。直線はチップをしっかりつかんで走っていた。速いところに行っても重心が低いまま。脚がもつれない」と以前との違いを強調した。
ジャパンCは坂上から鋭く伸びて0秒1差4着。直線で前が狭くなる場面があった。トレーナーは「伸びたのは勝負が決まった後だったが、スムーズならもっと際どかった。今まではインを通ったら脚を余していた。外から3角まくりというイメージでいい。中山はそれが利く」とコース変わりを歓迎する。
オルフェーヴル、ゴールドシップの実績、能力には一目置くが、「本気を出されたら厳しいが、色気を持って出せるチャンスはめったにない。100点の力を出してどれだけやれるか。鞍上も2度目だから」と付け入る隙はアリとみる。あとはウィリアムズの腕に全てを託すだけだ。