【有馬記念】ラクティ吉兆10番!

 「有馬記念・G1」(22日、中山)

 歴史は繰り返す。アドマイヤラクティは19日、枠順が5枠10番に決定した。「外は嫌だった。偶数だし、内過ぎず、外過ぎずでまずまずかな」。第一声ではそんな感想を漏らした梅田智師だが、ラクティの父で05年の有馬記念優勝馬ハーツクライと同じ枠番と聞いてトーンがアップ。「同じならいいねえ」と声を弾ませた。

 05年の有馬記念。無敗街道を突き進むディープインパクトに初めて土をつけたのがハーツクライだった。あれから8年‐。金星を挙げた父と同じ馬番をその子が引いただけでなく、同じ3冠馬オルフェーヴルも当時のディープと同じ3枠6番に。これは何かの因縁か。

 オルフェーヴルとは同期生だが、その蹄跡は対照的だ。クラシックに参戦できなかったラクティは緩やかな上昇カーブを描き、今年になって初めてG1舞台を経験した。5冠馬となった同期とは初対戦。「少しずつ力をつけてきた。やっと戦える」と胸を張った。

 「出来はいいからね。瞬発力勝負では分が悪いけど、持久力勝負になれば。もちろん、勝ちに行くよ」。父の背を追い、金星を狙う。

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