【有馬記念】グローリー冬が旬
「有馬記念・G1」(22日、中山)
20日の栗東トレセンは気温1度。そんな寒い冬を歓迎するのがトゥザグローリーだ。10、11年と有馬記念は2年連続で3着。夏場に弱く、冬場に強い。全8勝のうち6勝を10~3月に挙げていることからもそれは分かる。「旬ですね。冬は本当に具合がいい」。兼武助手が出来の良さに胸を張る。
以前の荒々しさもなくなった。「メチャクチャ暴れるようなことがなくなった。無駄なことをしない。大人になったのかなと思うけど、ヤル気がないわけじゃないから」と、6歳後半を迎えての成長を感じ取っている。
鞍上も心強い。ルメールといえば、ハーツクライとのコンビでディープインパクトに初めて土をつけた05年の有馬記念が記憶に新しい。さらに、ここ2年はエイシンフラッシュ、オーシャンブルーで連続の2着。7、10番人気馬を好走させており、有馬記念では“最も不気味な外国人騎手”といっていいだろう。「スムーズなレースを心掛けて、前向きに」。一発を狙うフランスのトップジョッキーが上位に導く。