【有馬記念】オルフェ昨年JCより上

 「有馬記念・G1」(22日、中山)

 ラストランを迎えたオルフェーヴルが20日、栗東の坂路に登場した。4F63秒8‐14秒9、刻んだラップは正確な理想型。最初の1Fを17秒0で入り、時計を詰めていった。

 兼武助手は「けさも落ち着いていたし、馬として随分、大人になりましたね。この春、積んできた調教は間違いじゃなかった。そう思います」と手応えをつかんでいる。

 追い切り当日の池江師は、抑えめのトーンに終始した。だが、状態そのものは決して悪くない。むしろ良好な部類だ。

 「先生(池江師)はフランスで一番いい時を見ているし、慎重になっているんでしょう。確かに体はもっとパンパンに張りがあってもいいかなとは思いますけれど、昨年のジャパンCと比べても今の方が状態はいいと感じています。上々なんじゃないでしょうか。順調にこられた。何のトラブルもなくこられた。それが一番ですよ」。兼武助手は5冠馬の地力を信頼する。

 2カ月半さかのぼって10月7日、凱旋門賞の翌日。池江師は「有馬記念は負けられない戦いになる」と言った。現役最後のレースで最高のパフォーマンスを見せる。

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