【中山大障害】マーベリックJG1初V
「中山大障害・JG1」(21日、中山)
関東の新星アポロマーベリックが大障害初挑戦初Vだ。手応え十分に先頭で最後の直線に向くと、アッと言う間に後続を突き放し、2着馬に8馬身差の圧勝劇。前走の落馬から見事な巻き返しを果たし、人馬ともにうれしい勲章を手に入れた。
「テンからハナも考えていたけど、一番いい形で競馬ができた」と五十嵐。序盤は3番手を追走。コーナーをうまく利してハナに立った。「踏み切りが合わなくても対処できる馬。障害センスの塊みたい」。終始安定した飛越を見せると、温存していた末脚をラストに全開させた。
自身にとっても待望のG1初V。「結果を出せて良かった。本当にうれしい」と破顔一笑。堀井師も「(平地の)1000万下で頭打ちだったので障害に転向させたけど、本当に上手な馬。大障害は初めてだったので不安もあったけど、期待もしていました」と満足そうにうなずいた。今後はひと息入れて、来春の中山グランドジャンプ・JG1(4月19日・中山)を目指す。新境地を切り開いた4歳馬が、ハードル界の絶対王者へ突き進む。