【東京大賞典】タルマエ坂路で完璧リハ

 「東京大賞典・交流G1」(29日、大井)

 巻き返しを誓う‐。26日、関西馬4頭が追い切り、ホッコータルマエが栗東坂路で好調をアピール。来春に予定しているドバイ遠征のためにも、ここは負けられない一戦となりそうだ。ニホンピロアワーズは栗東DPでうなるような動きを披露。昨年のダート王が輝きを取り戻すか注目だ。なお、28日に前日発売が行われる。

 復権へ‐。ホッコータルマエが軽快リハで好調を伝えた。栗東坂路で4F54秒6‐39秒6‐12秒3をマーク。併せたアクアブルーウェイ(4歳1000万下)を2馬身追いかけ、最後はきっちり先着を果たした。またがった幸は「完璧ですね。理想通りの追い切りができました。反応も良かったし、すごくいい状態で臨める」と手応えを口にした。

 1番人気に支持されたJCダートは、直線でソラを使って失速。3着に敗れた。「仕方がない。力負けとは思っていないから」。巻き返しに向けて準備も怠っていない。「実戦を想定した追い切り。中間はいろいろなレースを想定して、どんな競馬でも力を発揮できるようにやってきた」。西浦師が自信の表情を見せる。

 「抜け出すのが早かったので悔いが残る」。幸も前走の結果に悔しさをにじませる。暮れの最終決戦。舞台は帝王賞でG1勝ちした大井競馬場に移す。「前走が勝てなかったのでせめて今回は、と思う。“最優秀ダートホース”に望みをつなげたい。ドバイも招待されたいですし」。そう言って主戦が闘志を燃やせば、トレーナーも「前走負けたことで、またイチからと思っている。ドバイへ行くまで負けられない」と胸を張る。4つ目のG1タイトル奪取で、来春の海外遠征に弾みをつける。

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