【万葉S】遅咲き開花エポレット圧勝
「万葉S」(6日、京都)
正月恒例となった淀のマラソンレースを制したのはタニノエポレット。好位から力強く抜け出し、1番人気の支持に応えた。このレース3度目のVを目指したトウカイトリックは4着に敗れた。
スタミナ勝負は望むところだ。準オープンから格上挑戦したタニノエポレットが、これまでに見られなかった“好位差し”を披露。2着ラブラドライトを3馬身半突き放す圧勝劇を演じ、昨年2着の雪辱を果たした。
晩成血統の7歳馬。丸一年ぶりにコンビを組んだ岩田は、成長ぶりに目を丸くした。「去年とはまた違うね。馬自体がしっかりしていた。道中の行きっぷりが全然違ったよ」。前向きさを押し出し、能力をフルに発揮した。
見守った村山師も「あんなに前で競馬をしてくれるとは」と変ぼうぶりに驚きの表情。「ジョッキーの判断もあったが、去年乗って癖を分かっているのでしょう。うまく乗ってくれました」と名手の手腕をたたえた。
今後については「京都記念(2月16日・京都)を視野に。先々は天皇賞・春(5月4日・京都)を目指したい」と指揮官。遅咲きのステイヤーが、開花の時を迎えた。