【フェアリーS】イントロ北村宏が導く
「フェアリーS・G3」(13日、中山)
絶好調男を背にタイトル奪取といく。2カ月半ぶりのイントロダクションは9日、美浦坂路の併せ馬で半馬身先着。落ち着き十分の走りで、気性面の成長をアピールした。主戦を務めるのは開幕週に4勝の固め打ちを決めた北村宏。人馬ともこの一戦でさらなる飛躍を遂げる。
陣営を思わずニヤリとさせた。異なる競馬場で3戦して複勝率は100%。抜群の安定感を誇るイントロダクションが、成長をアピールする走りで初タイトル奪取への態勢を整えた。
美浦坂路でレディゴールド(3歳未勝利)と併せ馬。馬体を並べてもムキになる面を見せることなく、軽快に駆け上がっていく。最後は鋭く脚を伸ばし、半馬身先着でフィニッシュ。4F55秒4‐39秒8‐12秒5で最終追いを終えた。
鈴木伸師は「先週やっているから、きょうは軽めの予定。いいんじゃないの。何より落ち着いているのがいい」と好感触。初勝利を挙げた前走はレース前から若さをのぞかせていたため、2カ月半のリフレッシュ期間を設けた。「気性の成長を目的にひと息入れた。良かったと思う」と表情を緩ませる。
好調な鞍上がVへの大きな味方となる。昨年は自身初の大台となるJRA年間101勝をマークした北村宏。今年も開幕週で4勝の固め打ちを決め、関東リーディング首位と好スタートを切った。「まだ始まったばかりだよ」と冷静に語りつつも、「イレ込まなければチャンスはあるはず」。素質豊かなデュランダル産駒を桜花賞戦線へエスコートする構えだ。