【京都牝馬S】ドナウブルー有終V態勢
「京都牝馬S・G3」(25日、京都)
ラストランに向け、態勢は万全だ。ドナウブルーの最終リハは22日、栗東坂路で単走。序盤は意識的にゆったりと入り、うっすらと雪が残る勾配を徐々に加速する。ラスト1Fは右の肩ムチで軽く促されると、瞬時に反応し、4F54秒0‐39秒2‐12秒5。自ら首を使ってシャープに伸びた。
石坂師は「先週はしっかりと併せ馬でやったし、今週は単走。しまいは12秒台で来ているし、順調に競馬に向かえると思う」と合格点を与える。前走のマイルCS5着後は、放牧を挟み、ここを目標に丹念に乗り込んだ。「リフレッシュして、元気に帰ってきた。無事に最終追い切りもできた」と力を込めた。
デビュー時から期待の大きかった良血馬の引退レース。全妹ジェンティルドンナのようにG1馬にはなれなかったが、「約3年間、無事に走って厩舎を支えてくれた」とねぎらう。引退後は繁殖牝馬に。「まずは無事に上がってくることだけど、体調はいいし、うまく勝ち負けにつなげられれば」。一昨年に重賞初制覇を決めた思い出の一戦で、有終Vを狙う。