【東海S】アワーズ全快走1F10秒8
「東海S・G2」(26日、中京)
ニホンピロアワーズは22日、栗東DPでパワフルな動きを見せた。休み明けを2度使い、出来は確実に上昇。ダート重賞5勝の実力馬が本来の調子を取り戻した。
戦列に復帰した師走戦線では、JCダート5着、東京大賞典3着に終わったニホンピロアワーズ。それでも大橋師は「使い込んで上向くタイプだから、それを考えると悪くないよ」と愛馬をかばう。
叩き3走目の今回は真価が問われる。追い切りは栗東DP。単走ながら酒井が引っ張り切れないほどの手応えで4コーナーを回る。ステッキを封印し手綱を強め程度に押すと、外ラチ沿いを力強く伸びた。6F77秒2‐35秒4‐10秒8をマークし、完全復調を印象づけた。
「余力十分。タイム通りの動きをしてくれて満足です」と笑顔の主戦。上がり運動の気配と歩様を見極めた師も「すぐに息が入ったね。やっぱり心肺機能が並じゃない。体は重くないし、今度はええんと違うかな」と久々の全開宣言が飛び出した。
「年末に中京でチャンピオンズCが新設されたからね。今年の大目標をそのG1に置いているので、同じコースと距離で行われる東海Sは何としても物にしたいんだ」と意気込みを語る。
1カ月後にはフェブラリーS(2月23日・東京)が控える。「とにかくここを勝ってからのこと。今は考えていない」と目前のG2に全身全霊を傾ける。