【AJCC】レイヴン軽快、重賞初Vへ
「AJCC・G2」(26日、中山)
レッドレイヴンは22日、美浦坂路での3頭併せで最先着し、好調ぶりをアピール。心身ともに充実しており、重賞初制覇へ視界良好だ。昨年の覇者ダノンバラードは栗東坂路で快走。連覇に向けて態勢を整えた。
重賞初勝利に燃える気迫がひしひしと伝わってきた‐。藤沢和師の「調教は暖かくなってからやりたい」との言葉通り、レッドレイヴンが美浦坂路に入ったのは午前10時30分過ぎ。ベビーネイル(7歳1600万下)、レッドスパーダ(8歳オープン)を先行させて、柴田善が駆るレッドレイヴンが勢い良くスタートした。
道中、特に仕掛けるところもなく残り1Fへ。そこから先行2頭をあっさりととらえた。外ベビーネイルに2馬身、中レッドスパーダに半馬身差をつけてフィニッシュ。走破タイムは4F50秒8‐36秒6‐11秒9。17日にも4F50秒3を馬なりでマークしている。どちらも手綱を取った柴田善が笑顔で話し始めるのも当然だろう。
「この馬に乗っていて楽しいよ。イレ込んで走っているように見えるかもしれないが、もともと速いリズムで走るからそう見えるだけ。落ち着いているよ。多少、馬場が悪くなっても心配はいらないよ」と、大きな期待を寄せる。
今回の課題は2200メートルの距離。全3勝は1800メートルで挙げており、2400メートルの青葉賞、ダービーでは11、12着に大敗している。それでも藤沢和師は「前走(美浦S)の勝ち方が良かった。徐々に体質が強化されており、あのころとは馬が変わっている。母の父が長いところの血統。ジョッキー(柴田善)も大丈夫と言ってくれている」とキッパリ。自信満々の出陣だ。