【根岸S】砂で新境地!バレンチノ出撃
「根岸S・G3」(2月2日、東京)
悲願のG1制覇が、現実味を帯びてきた。7歳の古豪ドリームバレンチノが、ダートで新境地を開いた。
まずは昨年11月の交流G1・JBCスプリントでG19勝の実績を誇るエスポワールシチーの2着に奮闘した。続く兵庫ゴールドTでは、3角で先頭に立つ強気の競馬で後続を4馬身突き放す圧勝劇。ダート重賞初制覇を果たし、改めて高い砂適性を証明した。
この勝利で、今後の方向性は定まった。強い勝ちっぷりに、加用師は「見ての通り」と満足顔。目指すは“砂の王者”。「結果が出ているし、思っている以上に走ってくれるからね」と内容を高く評価し、次なる大目標をフェブラリーS(2月23日・東京、ダート1600メートル)に設定した。
厩舎の歴史が力になる。かつて師が手掛けたリミットレスビッドは、7歳で砂路線に矛先を変えてから素質が開花。11歳まで活躍し、8つの重賞を手にした。スピード&パワーで上回るバレンチノには、先輩が果たせなかったG1制覇を願う。「ダートは体が痛まないし、賞金を持っているから好きな番組に使えるのがいい。快進撃?そうあってほしいね」。昨年の年度代表馬ロードカナロアと好勝負を演じた実績馬が、ダート界の台風の目となる。