【根岸S】ブライト勝って再びG1へ
「根岸S・G3」(2月2日、東京)
1着馬にフェブラリーS(2月23日・東京)の優先出走権が与えられる、重要なステップレース。勝負駆けの一戦を迎えるブライトラインが29日、栗東坂路で力強い動きを披露した。昨年暮れのJCダートでは、4着に善戦して確かな地力強化を誇示。当時の上位馬が不在の今回、きっちりと勝利を手にして、再びG1の舞台へ向かう。
まさに充実一途‐。本格化の兆しを見せるブライトラインが29日、栗東坂路で躍動した。
ハロー(馬場清掃)明けに単走で追われ、馬場の真ん中を堂々と登坂。テンから勢い良く駆けた分、最後は時計を要したが、鞍上の右ステッキ5発、肩ムチ1発に応えて集中力を維持。4F51秒8‐38秒4‐13秒5をマークし、目下の出来の良さをアピールした。
騎乗した寺井助手が好感触を伝える。「まずまず。テンが速かったが、ラスト(1F)は14秒も掛かっていないからな。(体重の重い)俺が乗って(4F)51秒8だったら、ジョッキーが乗ったらどれだけ出たことか」。この日の坂路でトップ10に入る好タイムをマークし、万全の仕上げに胸を張った。
見守った鮫島師も満足げ。「助手が乗ってこの時計なら上々。短期放牧明けだけど、状態はいい意味で変わりなく来ている」。今回と同じく約2カ月の間隔で 臨んだ昨秋のみやこSで2つ目の重賞をゲット。気性的に久々は苦にしないタイプだ。
芝もダートも走れる“二刀流”。芝では中京7FのファルコンSを制しており、ダートでは今回と同じ舞台で行われた準オープンの麦秋SをV。左回りの7Fはベスト条件だ。「この条件はいいね。変に押さえ込まないで、自分のペースで行けるようなら」と指揮官は手応えをつかむ。
JCダートで先着を許した1~3着馬が不在。当然、力の入る一戦だが、今回でも賞金順では上から12番目。G1のフェブラリーSでは、さらにボーダーラインが上がる。リベンジの舞台へ進むためにも、勝って優先出走権をつかみ取る。