【白富士S】松山康師ラスト東京飾る!
「白富士S」(2月1日、東京)
26日の中山競馬場。7Rをコウジョウで制し、史上14人目、藤沢和師に次ぐ現役2人目となるJRA通算1000勝を達成した松山康久調教師(70)=美浦=は、お立ち台で「府中でも多くの馬を出走させる予定なので、みなさん期待してください」と言い切った。
来月末に定年を迎える指揮官にとって府中は、生まれ育ち、ホースマンとしてのキャリアをスタートさせた地。だからこそ「最後の東京でいい結果を残せれば」と意気込む。
土曜メーン・11Rの白富士Sに出走するモンテエンは、デビュー当初から期待の大きかった一頭。順調に使えず、軌道に乗り切れない印象はあるが、この相手でも素質は上位のものがある。「東京はいいからな」とコース変わりを歓迎。しかも、鞍上は師の大台到達へのリーチ星、そして、メモリアルの1000勝を決めた後藤。過去3度のコンビで5、1、3着と結果を出しており、「この馬には合う」と師が信頼を寄せるパートナーだ。
1回東京は調教師として迎える最後の開催。父・吉三郎元調教師に続き、史上初の父子1000勝トレーナーとなっても慢心することはない。常に前を見据える名伯楽が、松山家ゆかりの地でも魅せる。