「根岸Ｓ・Ｇ３」（２月２日、東京）

　酒井学騎手（３３）＝栗東・西園＝が自身２度目の２週連続ＪＲＡ重賞Ｖを目指す。先週の東海Ｓをニホンピロアワーズで制して勢いに乗っており、素質馬エーシントップで再びメーンジャックを狙う。

　先週の東海Ｓで、ニホンピロアワーズを勝利へと導いた酒井が、今週はエーシントップで２週連続重賞Ｖを狙っている。

　本番のフェブラリーＳでアワーズの手綱を取る酒井に「いい形で、次の騎手へバトンを渡せればいいですよね」と問うと「次というのは、全然、意識してません」と首を振り「ここを勝ちたい。目の前の１戦が勝負です」と言葉に力を込めた。

　折り合いを欠いて、５着に終わった前走の兵庫ゴールドＴを振り返り「あんなに負ける馬じゃありません。僕が、もっとうまく乗っておけば」と唇をかみ「負けたのに、続けて乗せてもらえるんだから、ここで結果を出さないと」とうなずく。

　先週の東海Ｓも、同じ気持ちだったという。オッズ板に目をやると単勝は１倍台。「負けちゃいけない状況なので、うれしいというより、勝ってホッとしたのが本音なんです」と頬を緩めた。

　エーシントップは、デビュー前から調教でまたがっており「すごい馬」と当時から絶賛していた。初ダートの２走前、初めてレースでタッグを組み快勝。巡ってきたチャンスを生かし、芝で伸び悩む素質馬に、ダートという新たな活路を切り開いた。「状態がいいのは聞いています。道中、力まず走らせてあげれば、ここでも」と期待を寄せていた。