「シルクロードＳ・Ｇ３」（２月２日、京都）

　昨年の桜花賞をアユサンで制したクリスチャン・デムーロ騎手（２１）＝イタリア＝が、今週から短期免許を取得して日本でプレーする。シルクロードＳは有力馬マジンプロスパーに騎乗し重賞Ｖを狙う。フェブラリーＳ（２月２３日・東京）ではベルシャザールとのコンビで参戦予定。今年も日本競馬界に旋風を巻き起こしそうだ。

　ひとまわり成長して帰ってきた。Ｃ・デムーロが調教に騎乗するため３０日、栗東トレセンに姿を見せた。２８日に来日したばかりだが、疲れもなく体調は万全だ。「前回も周りにサポートしてもらい、いい結果を出せた。今回はもっと勝てるようにしたい」と目を輝かせた。

　昨年、日本では桜花賞など重賞３勝を含む３７勝を挙げた。短期免許終了後は、母国のイタリアやドイツなどで騎乗。９月からはフランスに移籍し、２２勝をマークした。「フランスで乗って違う競馬を肌で感じた」。一流騎手が集うハイレベルの環境で技術を磨き「うまくなった自分を見てほしい」と言い切る。

　シルクロードＳではマジンプロスパーとコンビを組む。初騎乗だが、アユサンで勝った桜花賞もテン乗りだった。レースまでに「研究する」と話しており、いきなりの重賞Ｖに向けて意欲は十分だ。

　昨年の最優秀ダートホース・ベルシャザールでフェブラリーＳへ参戦することが既に決まっている。「勝てる力はあると思う。テン乗りで簡単ではないけど、勝てれば一番いい」と力を込める。

　プライベートでは大のサッカー好き。「よく見ている。グッドプレーヤーだね」。ひいきチームのＡＣミランに新加入した本田圭佑に負けじと、異国で存在感を放つつもりだ。