【シルクS】ストレイトV短距離に新星
「シルクロードS・G3」(2日、京都)
13年の年度代表馬・ロードカナロアの引退により、覇権争いが注目される芝の短距離界へ新星が誕生した。カナロアの主戦を務めた岩田に導かれ、2番人気のストレイトガールが重賞を初制覇。逃げるレディオブオペラを徹底マークし、直線で外から襲いかかるとあっさり勝負を決めた。
決定的と言える2馬身半差での完勝。レースは鞍上のイメージ通りだった。「1番(レディオブオペラ)を見ながら行くつもりだった。ゲートもうまく出てくれて、うまくいった」。そんな岩田の会心騎乗に、普段は辛口の藤原英師もえびす顔だ。「久しぶりにパーフェクトに乗ったな。レディをマークと相談していたけど、こちらのリズムでレースができた」とうなずいた。
昨夏は函館で4連勝を達成。余勢を駆って臨んだ重賞初挑戦のキーンランドCは首差2着に敗れたが、その直後、成長を促すために3カ月半ほど休ませた判断が大正解だった。「狙い通りだったね。ある程度、完成の域にきている」。ひと回り大きくなった5歳牝馬はスプリント界の一線級へと成長を遂げた。
「今度は名古屋で?そんなに簡単にはいかん。でも、馬を信じて仕上げていく」。今後は高松宮記念(3月30日・中京)へ直行。昨夏に戦列へ復帰した際にはまだ500万下に身を置いていたフジキセキ産駒が、その素質を見事に開花させた。