【きさらぎ賞】超良血スターダム加速

 「きさらぎ賞・G3」(9日、京都)

 超良血馬が無傷の2戦2勝で出世レースに駒を進めてきた。トーセンスターダムが意気揚々と重賞初制覇に挑む。「乗り味がいい。すごく楽しみ」と武豊は始動戦を心待ちにする。

 わずか頭差。それでも文句なしの勝ちっぷりだった。前走の京都2歳Sは、マイペースで運ぶ逃げ馬を後方から余力十分にとらえてV。「展開は厳しかったが、力でねじ伏せてくれた」と振り返る。勝ちタイムは2分0秒8。クロフネが00年に記録した2歳コースレコードに0秒1差と迫るものだった。

 叔父は11年天皇賞・秋Vのトーセンジョーダン。12年セレクトセールで、1歳セリ最高値となる2億5000万円で落札された期待馬だ。いかにも“高級車”らしい走りを1週前追い切りでも披露した。栗東CWでダノンドリーム(5歳500万下)、オリハルコン(3歳500万下)を前に置き、直線で内から並びかけるとスムーズに加速。あっさり最先着を果たした。

 「見た目にはスピードを感じさせないが、時計を見たら納得」と池江師は満足げな笑みを浮かべる。同厩舎の現3歳世代では、若駒Sを制したトゥザワールドなどと並ぶ看板馬。ここでつまずくわけにはいかない。

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