【きさらぎ賞】バンドワゴン潜在力断然

 「きさらぎ賞・G3」(9日、京都)

 新馬戦は6馬身差、2戦目のエリカ賞は5馬身差。まさしく影をも踏ませない逃走劇で勝ち星をもぎ取ってきた。快進撃を続けるバンドワゴンが、重賞のステージでもスピードの違いを見せつける。

 粗削りでも能力は本物だ。初陣では、その後3連勝を達成したトゥザワールドをひとひねり。続く前走も単勝1・2倍の支持に応えた。逃げて、2戦ともにメンバー最速の上がり3Fを記録。直線でもたれるなどまだ課題はあるものの、差し馬を全く寄せつけないパフォーマンスは圧巻のひと言だ。「追えばどこまででも伸びて行く」と和田はポテンシャルの高さに舌を巻く。

 中間は短期放牧を挟んでリフレッシュ。1週前は栗東坂路を馬なりで気分良さそうに駆け上がった。担当の久保助手は「引っ張ったままで、余力たっぷりに上がってきた。1週前としては上出来でしょう。能力が半端じゃないし、よほどのハイペースにならない限り止まらないと思う」と期待を込める。

 トーセンスターダムとの無敗対決を制し、牡馬クラシック戦線の最前列へと躍り出る。

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